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政府AI「源内」をオープンソース化

  • 投稿カテゴリー:技術

デジタル庁は、内製した生成AI※1利用環境「源内」の一部をオープンソース※2としてGitHubで公開しました。商用利用も可能なライセンスで、民間との共創を進める狙いがあります。

公開されたのは、Web画面のソースコードや構築手順、行政実務向けAIアプリの開発テンプレートです。検索拡張生成(RAG)※3の仕組みや、大規模言語モデル(LLM)※4を自ら配置して使うための構成例などが含まれています。


一方で、内部マニュアルや実際の運用ログなどは公開されていません。これは、透明性を確保しつつも、セキュリティや権利関係に配慮するためと考えられます。

オープンソース化の利点は、同じようなAI基盤を各省庁や自治体が個別に作る重複を減らせる点にあります。また、特定の事業者に依存しにくくなり、各組織が自らの要件に合わせて改良できます。
調達仕様書に参照できる共通の土台があることも、実務上の効率化につながります。

たとえば、IT業界に携わるわたしたちが社内向けAIチャット基盤を整備する場合も、ゼロから独自開発するのではなく、公開された設計やテンプレートを参考にすれば、品質を保ちながら導入を早められます。共通基盤を活用し、必要な部分だけを自社向けに調整する考え方です。IT従事者である我々は、AIを「作る側」としても「使う側」としても、閉じた環境にとどまらず、公開された知見を活用する姿勢が求められます。共通化と自律性の両立が、今後のAI活用の鍵になりそうです。

※1 生成AI:文章や画像、プログラムなどを自動生成する人工知能
※2 オープンソース:設計図にあたるソースコードを公開し、改変や再利用を可能にする形態
※3 検索拡張生成(RAG):外部データを検索し、その結果をもとに回答を生成する仕組み
※4 大規模言語モデル(LLM):大量の文章データを学習した言語処理モデル