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AIは仕事を奪うのか、それとも仕事を変えるのか

  • 投稿カテゴリー:業務

AIによる自動化が進んでも、多くの専門職が依然として存在している理由について、海外の研究者が分析したニュースです。AIが普及すれば仕事そのものがなくなるという見方もありましたが、実際には多くの職種で雇用が維持されています。

その背景には、「職業」と「業務」の違いがあります。AIは特定の業務を効率化することは得意ですが、職業全体を代替することは容易ではありません。例えばソフトウェア開発では、プログラムの作成だけでなく、利用者へのヒアリング、要件定義※1、設計、テスト、運用など複数の工程があります。AIが得意なのは、比較的ルール化しやすい工程です。一方で、関係者との調整や目的の整理といった業務は、人の判断が重要になります。

記事では放射線科医も例として紹介されています。画像診断はAIが支援できる分野ですが、実際の業務には医師との連携、患者対応、検査の管理なども含まれています。つまり、AIが一部の業務を自動化しても、その職業全体が不要になるとは限らないのです。

IT分野では、AIによるコード生成※2の活用が急速に広がっています。これにより開発者は以前より短時間で多くのプログラムを作成できるようになりました。しかし、AIが出力したコードには誤りや品質上の課題が含まれる場合もあります。そのため、設計内容が正しいか、セキュリティ※3上の問題がないかを確認する作業は引き続き重要です。

例えば、社内の申請業務を効率化するシステムを開発する場合、AIは画面やプログラムの作成を支援できます。しかし、現場の業務ルールを整理し、本当に必要な機能を決めるのは人間の役割です。完成後の動作確認や利用者からの問い合わせ対応も欠かせません。

今回のニュースは、「どの職業がなくなるか」ではなく、「どの業務が変化するか」を考える重要性を示しています。IT業界に携わるわたしたちは、AIを活用するスキルに加え、課題分析や設計、品質管理といった人にしか担いにくい領域を伸ばしていくことが大切です。

※1 要件定義:システムに必要な機能や目的を整理する工程
※2 コード生成:AIがプログラム作成を支援する機能
※3 セキュリティ:情報やシステムを不正利用や攻撃から守るための考え方