ここ数年、「AIに仕事が奪われる」という話を何度も目にしてきました。文章もイラストも音楽も、AIがどんどん作れるようになって、完成物だけを見れば人間と区別がつかないことも増えました。


でも私は、作品を好きになるときって、完成度だけを見ているわけじゃないなと思いました。歌なら「どんな背景があってこの歌詞をかいたのだろう」とか、絵なら「なにを美しいと思っている方なんだろう」とか。背景を知ると、一気に距離が近くなる。うまいから好き、だけじゃなくて、その人の物語ごと含めて好きになっているということが、AIが作成したものがあふれてきたからこそ気づきました。
この感覚って、仕事にも似ているなと思います。AIが成果物をどんどん生み出せる時代だからこそ、「何を作ったか」だけでは、正直あまり差がつかなくなっていくのかもしれません。もちろんクオリティは大事。でもそれと同じくらい、組織の中でどう立ち回れるか、ちゃんと関係性を築けるか、信頼してもらえるか、そういう部分が評価の軸になっていく気がしています。
一緒に働きたいと思ってもらえるかどうか。困ったときに相談したいと思ってもらえるかどうか。成果物の裏側にある、人とのやりとりや積み重ねって、ちゃんと見られてます。

AIがつくる“もの”が進化していくからこそ、人は“関係”の部分で価値を出していくのかもしれません。完成品だけで勝負するのではなく、その過程や関わり方ごと愛される人でいたいな、と思っています。