生成AI※1にコード作成を任せたものの、思った通りに動かず、修正のたびに別の不具合が出る。

そんな経験から、AIを「最強のアシスタント」に変える方法として「仕様駆動開発(SDD)※2」が紹介されました。
ポイントは、AIを「超優秀だが指示待ちの新人」と考えることです。生成AIは大量のデータを学習し、高度な文章やプログラムを出力できます。
しかし、プロジェクト固有のルールや背景までは自動で理解できません。あいまいな指示では、意図とずれたコードが出る可能性があります。そこで、いきなり実装させるのではなく、先に仕様書※3を作り、処理の流れや作業単位を明確にします。

さらに、実装とレビューを分け、別のチャットで客観的に確認することで品質を高めます。
たとえば、社内システムに「問い合わせ履歴の検索機能」を追加する場面を考えます。いきなりコードを書かせるのではなく、検索条件、権限設定、エラー時の表示方法まで整理した仕様書をAIと一緒に作成します。
その上で、機能ごとに分けて実装すれば、手戻りを減らしやすくなります。
IT業界に携わるわたしたちは、AIに任せきりにするのではなく、目的と前提を言語化する姿勢を持つことが大切です。急がず設計を整えることが、結果的に効率と品質の向上につながります。

※1 生成AI:文章や画像、プログラムなどを自動生成する人工知能
※2 仕様駆動開発(SDD):仕様書を中心に進める開発手法
※3 仕様書:機能や動作条件、処理の流れなどを整理した設計文書