皆さん、こんにちは。
社員のIと申します。
今回は、私が最近読んで面白かった本や漫画の紹介などをしていきたいと思います。
それでは一番目は……『6』(著:梨)です!
少し前に発売された、ホラー作家・梨さんの最新刊。
この作家さんは以前からファンでして、発売された瞬間にkindleで購入しました。
本についての話の前に、作者について少し紹介しますと…
「新進気鋭のホラー作家」として今回2作目の著書を発表された梨さんですが、
ライターとしての活動は長く、noteやオモコロ、SCP財団などで作品を掲載されておりました。
私、もともとSCP界隈の者なので、有名な梨さんが本を出されると聞いて喜んで飛びつきました。
作風に関しては、一言で言うと「読者をとことん嫌な気持ちにさせる(※誉め言葉)、民俗系ホラー」です。
はい、ホラー界隈においては本当に誉め言葉です。
ホラーにもパニック系、サイコサスペンス系など色々ありますが、
この方は日本の民俗系を得意としているので、やはりじっとりと這い寄るような、
じりじりと呪いや禍が闇から迫ってくるような、そんな和風ホラーがたくさん楽しめるのです。
それでいて肝心の民俗知識も凄まじく、王道の古びた農村に伝わる怪異系から、
00年代に流行った都市伝説系まで様々なアングラ民俗ホラーを扱っておられます。
前作の『かわいそ(笑)』では00年代のネット文化を主軸としておりましたが、
今作では「(仏教的な)地獄」をテーマに、6話構成で地獄が繰り広げられていました。
詳しく言うとネタバレになってしまうので難しいのですが…
一見バラバラに見える6つの話が最後に全て回収される、読んでいて気持ちいいタイプのオチになっています。
勿論、1話1話も完成度が高く、短編集としても面白かったです。
グロ系ではないので、和風ホラーが好きな方には是非おススメしたい一冊です。
さて、それでは今回はこの辺で。また機会があれば他の紹介をしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!